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―― 絵と文学、絵と映画といった組み合わせで美術館として取り組んだ展示会は過去にもあるのですか。

文学は日本画の画題としてはしばしば取り上げられる、重要なテーマの一つです。

当館でもこれまでに「歴史を描く―松園・古径・靫彦・青邨―」(2011年)「桜・さくら・SAKURA 2012 ―美術館でお花見!―」(2012年)「琳派から日本画へ―和歌のこころ・絵のこころ―」(2013年)などの展覧会では、作品に描かれた文学や物語に登場する場面や歴史上の人物、和歌に注目し、また、作品に合うような和歌をパネルにして作品に添えて展示したりする展覧会を開催したことがありました。

映画と絵をテーマにした展覧会は特に開催していませんが、今回の展覧会では、伊東深水という日本画家が描いた当館所蔵の《婦人像》という作品に銀幕スターの小暮美千代さんが描かれています。

―― 最後に読書ログ会員に向けて山種美術館さんからメッセージをお願いします。

山種美術館で8月29日から10月22日まで開催される「【企画展】上村松園―美人画の精華―」では、代表作《蛍》、《砧》、《新蛍》、《牡丹雪》などを含む、当館所蔵の松園作品全18点をご紹介いたします。

さらに本展では、世界で数枚しか現存が確認されていない稀少な鈴木春信《梅の枝折り》の華奢な娘の姿、すらりとした八頭身に、当時流行の着物をまとった鳥居清長の美女たち、喜多川歌麿の艶やかで魅惑的な女性の姿を描いた浮世絵、菱田春草や池田輝方による江戸風俗の女性たち、和田英作、鏑木清方、伊東深水、橋本明治らの作品にみる古今の和装や洋装の美人、小倉遊亀、片岡球子などの女性画家が描く凛とした女性たちなどの近代絵画を含めご紹介いたします。

鈴木春信 《梅の枝折り》1767-68(明和4-5)年頃 中判錦絵 山種美術館 [後期展示9/26-10/22]

喜多川歌麿 《青楼七小町 鶴屋内 篠原》1794-95(寛政6-7)年頃 大判錦絵 山種美術館 [前期展示8/29-9/24]

夏の暑い時期は涼しい美術館で浮世絵から現代の日本画・洋画を鑑賞し、物語や歴史の世界にも思いを馳せながら、美人画の世界をお楽しみください。

[企画展]上村松園 -美人画の精華-
会期:2017年8月29日(火)~10月22日(日)(前期: 8/29-9/24、後期: 9/26-10/22)
会場:山種美術館
入館料:一般1,000円、大高生800円、中学生以下無料
※詳細は下記HPよりご確認ください。

http://www.yamatane-museum.jp/

 


取材協力 2017/8/11 山種美術館様


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